♂獣人達の盛り場ログ - タイザン♂鼠獣人×ゼンコウ♂牛獣人
ゼンコウ♂牛獣人×ヒョウガ♂虎獣人
2021年1月2日 - 1月14日

タイザン♂鼠獣人
丑のゼンコウ、貴君を来る年の干支を司る使者として、行く年の使者、子のタイザンより引き継ぐことをここに証し、任ずる……
(毎年、年越しの際の恒例行事となっている、干支の使者の引き継ぎ作業。干支の使者に用意された庁舎(と言いつつ見た目はただの家屋)で行うれっきとした一つの儀礼とはいえ、実際の内容はほぼほぼ事務的なことばかりで、華というものは別段ない。しかしながら、僕……ではなかった。私にとっては初めての引き継ぎの儀。神様からの任命文を読み上げる声も緊張で少し震えてしまう。……まぁ噛んだところでという話ではあるが)
……ふぅ、これで一通りのことは済みましたから、あとは年を越すのを待つばかりですね
(引き継ぎ相手のゼンコウとは、先代の付き添いでこの儀礼に参加していた頃からの旧知の仲で、付き合いは割と長い。作業が終わり、使者の証である任命書をゼンコウに渡すと、初就任の一年の間、溜まりに溜まった荷が下りたような気がして、すぐそばに置いてあった腰掛けに座りこんだ)*


ゼンコウ♂牛獣人
はっ。干支を司る使者として恥じぬよう、一年(ひととせ)の任を全う致します
【庁舎というのは名ばかりの家屋の中は、厳かな雰囲気に包まれていた。一年の締めくくりとして、行く年の使者と来る年の使者は正座で向き合い、引き継ぎの儀礼を行うのである。相当緊張していたのであろう。干支の使者・子のタイザンの声は僅かに震えていたが、任命文をしっかり最後まで読み上げた。オレ……じゃない。私も、その任命文に対する宣誓の言葉を唱え、頭を下げて証書を受け取る】
ええ。そうですね。……はあぁ!息が詰まるかと思ったぜ
【緊張が解かれたタイザンの言葉に、オレもにこやかに敬語で答える……が、もう限界!と言わんばかりに大きく息を吐いて額の汗を拭った。引き継ぎを行い、神様からの任命文を読み上げる行く年の使者に比べたら、来る年の使者が儀礼で行う事は宣誓の言葉を唱えるぐらいなものだ。しかし先代に付き添いずっと見てきた光景でも、受け継いで自分がその役目となるとこうも違うのか。その場で正座を崩して胡座をかき、もう一度緊張の糸が切れた大きな一息をついた】
タイザン、まだ早ぇが一年お疲れ様。年明けからはオレに任せろ
【と、友人にねぎらいの言葉をかける。先代の付き添いで何度も顔を合わせる機会があったオレたちは、儀礼以外の場でも交流を重ね絆を深めていった。それが友人以上の感情も抱くようになっていたのはいつの頃からだったか。だがその想いは心の中に仕舞いこれからもゼンコウの前で良き友人として、そして干支の使者として振る舞い続けるだろう】*


タイザン♂鼠獣人
ぷっ……なんだよゼンコウ、年越すまでちゃんとやれって
(ゼンコウの緊張の意図が途切れたところで、僕もこらえきれず敬語を解いてしまう。せっかく儀礼が終わっても頑張って口調くらいは真面目でいたのに、と愚痴をこぼしながらも、畳の上に胡坐をかくゼンコウの隣まで移動して、そこに自分も腰を下ろす)
ありがとうゼンコウ。そっちも一年頑張って。何か分からないことがあればいつでも相談に乗るからさ。"先輩"として
(なんて、いじらしい笑みを浮かべながら返す。昔は――使者の任を先代から受け継ぐ前までは、ここで知り合ったのがきっかけで何度も何度も会っては、他愛もない話をしたり遊戯をしたり、面白半分で勝手に下界に行こうとして二人一緒に叱られたこともあったっけ。それが、今となっては――)
はぁ、やっと今年初めて会えたっていうのに……
(明らかに図体のでかいゼンコウの顔を隣から見上げては、残念そうに肩を落とす。一度干支の使者として任ぜられれば、その一年は使者としての務めに追われて、以前のような戯れの時間などまるでなかった。もちろん働き詰めというわけでもないが、使者という神聖厳格な立場である以上、俗事に身を投じるなど、それこそ名に恥じる行為というもの――というのが世の視線だ。というわけで、自分が使者の任についたこの一年間、それまで頻繁に会していたゼンコウとも全く顔を合わせることなく過ごし、やっと自分の任が終わったと思えば今度はゼンコウが使者になり、また一年会えないというなんとももどかしい……)
七夕の織姫と彦星か、僕らは
(とまた愚痴を言いながらゼンコウに、自分の小さな体躯を寄り掛ける。いつまでも幼稚ではいられないことは分かっているが、僕は次の朝にはここを去らなければならない。ゼンコウを一人残して。それまでの残り時間、せめて会えなかった想い人に寄り添っていたかったのだ)*


ゼンコウ♂牛獣人
いやあ悪ぃなタイザン。オレの緊張の糸、それまで持たんわ
【吹き出しつつ軽口で愚痴をこぼすタイザンに、頭をかきながらウシシと笑いかける。タイザンはとことこと小さな歩幅ですぐ隣にやってくるのでまたしても緊張の糸が張られようとしたが、これまでみたく接してれば大丈夫と言い聞かせ、話に耳を傾ける。体格差があるため、頭や体をタイザン側に傾けると近くにいたのが更に近くに感じられて少しだけ胸が高鳴る】
ったく先輩風拭かせやがってよォ〜。へへ、ありがとな
【先輩、と強調するもんだから口をとがらせ拗ねたようなフリをするが、タイザンの優しさに責務からくる肩の荷がなんとなく軽くなった気がした】
ん……確かに。二人揃って使者になっちまったもんなあ
【シュンとして落ち込んだ様子のタイザンの表情は胸が締め付けられる思いだった。言われてみれば昔はあんなに一緒だったのがすっかりご無沙汰になってしまい、今日やっと会えたのだから……】
タイザン……
【オレたちの置かれた状況を七夕になぞらえ身を預けてくるタイザンは、彦星へ想いを募らせる織姫その人のようで】
……どっちが彦星で織姫なんだ?
【初日の出が昇る頃にはタイザンが、いない。干支の使者になったオレが次会えるのはいつになるのか……。そう思うとタイザンの手に自分の大きな手を潰さないように重ね、控えめに包み込みながら長年の想いを乗せるように尋ねた】*


タイザン♂鼠獣人
次の引き継ぎの時は持たせないと、ほら、次の寅は古参の人なんだから(僕らは元から顔見知りで、かつ対等というべき関係だからこそこんな締まりのない儀礼で許されている風ではあるが、幾度となく使者を経験してきた古株相手ではそうはいかないだろう。と、ちょっと来年の今頃のゼンコウが心配になる)事実、先輩だろ。そんなに拗ねてたら手助けしないからな?(と、言いながら、もしかしたら新任の使者の補助という大義名分があれば、この庁舎までのこのこと顔を出しに来ることができるかもしれないと考えると、本当に手助けをしないつもりは毛頭ない。が、ゼンコウの反応が見たくて、ゼンコウの脇腹を小突く)
――え(唐突な問いに右耳が自ら疑ぐるようにぴくりとゼンコウの方を向く)
ん……そりゃあ、元の逸話に沿うならゼンコウが彦星だろうし、今日だって、ゼンコウの方から僕のところに来てくれたから僕が織姫なんだろうけどさ……
(ゼンコウの大きな手を握り返しながら、空いたもう片方の手は彼の礼服を掴む)
明日からは僕が会いに行く側になるから、僕が彦星だね*


ゼンコウ♂牛獣人
ぐ、そうだった……もうちょい糸太くするわ……【寅・古参の人というワードを出され、大人しく頷く。オレの次の年を引き継ぐ寅も、先代の付き添いで何度も顔を合わせたことがある人物だ。礼儀にはヒジョーに厳しい人で知られており、幼い日の自分も説教をかなり食らってただけに今からなんとなく緊張が走る】そ、それだけは!タイザン先輩、ご指導ご鞭撻をお願いいたします!【ちょんちょんと小さな指で脇腹を小突きながら、拗ねた顔を見せたタイザンに縋るように土下座してしまう。粗相で怒った寅の顔は、強烈なトラウマとして頭に深く刻まれている。使者になってまで、出来ればあの顔は見たくない!一年を通し使者としての自覚と礼儀、教養を身に付けたタイザンのように、オレも変わらなければいけない】
……!あっ、あーそうか。来年はオレが姫になんのか【タイザンの細くて綺麗な指がオレの手を握り返してくれることに心拍数を跳ね上げながら、オレは動揺を隠しきれないまま笑った】お、おう。ここで織姫は待ってるからよ。何度でも会いに来てくれよ、彦星様【礼服にまで手を伸ばしてくる彦星様・タイザンの仕草は、積極的のようでどこか寂しさを堪えきれない様子が窺える。そのいじらしさのあまり、握った手を引き寄せお互いの体温や鼓動が伝わり合うまで近くに密着し】*


タイザン♂鼠獣人
ま、まぁ、そんなにびくびくしなくていいんじゃない?余程のことやらかさなきゃ、次の引き継ぎ先に会うのだって来年のこの日くらいだしね(顔上げろって。と、深々と首を垂れるゼンコウの額をぽんぽんと叩く。自分で言っておいて変だけども、この使者の仕事で"やらかす"とは……?と心の中で首を傾げる)そんなに怖いんだ、寅の人……(一方の僕は、60年に一度の使者たちの集いの席で一回だけ先代に付いていったときに顔だけ見たくらいの印象しかないのだ)まぁ、大晦日には来ないけどね。ぷっ、何度でもって、そんな気軽に行けないって。うん、でも……楽しみにしてる(そのままゼンコウにくいっと体を引き寄せられると、僕ら二人の服が、体温が触れ合う。数秒の静寂。もう古くなった庁舎の戸から浸みる厳冬の隙間風が頬ひげを掠め、くしゃみをしそうになるのを堪えては、そのままゼンコウの衿内にひょいと入ってしまいそうな勢いでゼンコウのお腹に服の上から顔を埋める)ゼンコウ、あったかいね、ひょっとして眠い?(そこから相手の顔を見上げて訊ねる)*


ゼンコウ♂牛獣人
あの人の怒った顔は怖かったぜ……!タイザンもちっちゃい時に見てたら絶対トラウマになると思う【幼い頃から成長した今なら、あの日のトラウマを打ち消すことが出来るのだろうか。いや、新たなトラウマを与えられたりして。とにかく、来年末はそうならないようにしようと思う】大晦日に会うのは、また次にお前からオレに引き継ぎがある年か。大分先だな〜。ウシシ、でも七夕と違って1年に1回じゃないからな〜オレも楽しみにしてるぜ、タイザン【これじゃあまるで逢い引きの打ち合わせだ。それと同時に、下界へ行く企てを共にした幼い日の思い出が蘇る。あん時は結局計画がバレて仲良く二人揃って叱られたっけ】ん……寒いかタイザン?ったく、いい加減立て直して欲しいよなこのボロ庁舎
【抱擁で密着することでタイザンの体温をより近くに感じ、少しだけ違う部分が熱を帯びそうになる。彼のくしゃみに堪える顔を見て咄嗟に庁舎の話でごまかすが、腹に顔を埋めるわ可愛らしく見あげてくるわで……】いや、眠くは……つかタイザン。寒いならよ、寝床行くか?布団用意してっからよ……【澄んでいる大きな瞳に見つめられて、何だか照れくさく頬が熱い。少し目線を逸らして、いささかぶっきらぼうにそんなまるで床入りにさそうかのようなことを口走ってしまい】*


タイザン♂鼠獣人
そこまで言うなら相当怖いんだろうな……(言い方が若干大げさな気がしなくもなかったが、自分も見てない以上何も言えない。まぁ、見たくもないな、と苦い顔をしつつ)12年後かぁ、言われると確かに長いね。でもほら、任期が終わればたくさん会えるようになるから……。っていうか、来年僕がたくさん来るってことはそれだけゼンコウが困ってることになるんだぞ?(とは言いつつ会えることはやはり嬉しいから、ゼンコウにはいくらでも困ってほしいものだ……とは流石に立場上大っぴらに言えないな、と少し視線を外す)ほんと。今時の下界にこんな庁舎ないって(全面改装しろ、とまで行くとお上に怒られそうだが、せめて修繕ぐらいはしてほしいものだと、ゼンコウの腹で暖をとりつつ同意する)いつの間に……ありがと。いいよ、んじゃ行こっか(そんなゼンコウの意を悟ってか知らずのままか、ゼンコウの手を引っ張って威勢よく二人で寝床へと向かう)*


ゼンコウ♂牛獣人
げっ!?そういうことになるのか……。ウーン、それじゃあタイザンにも迷惑かかっちまうし、それはそれでイヤだけどよぉ。オレ、任期終わるまでお前と殆ど会えなくなる方がイヤだわ。【タイザンを抱きしめながら、どちらを取るかと悩ましい問題に考えを巡らせる。出した答えは子供じみたものだが、嘘偽りない気持ちだ】壁とか直して欲しいぜまったく。それに今時エアコンも付いてないってどうよ……まあそれはいいか【お上(神様)はどうもケチくさい面がある。こんなこと、絶対面と向かっては言えないのだが。それにエアコンとか便利な空調があったら、こうしてタイザンと抱き合えないし、それに布団にだって入れないだろう。そんなことを思い、つい小さく「まあいいか」と呟いてしまう】
ウッシ、そんじゃあいくか。彦星様【今の聞かれてないよな?かき消すようにしてまた七夕の話を持ち出しつつ、タイザンをいわゆるお姫様抱っこってやつで寝床に運んでいき。これじゃあ織姫が彦星を運んでるので、本来は逆なのかもしれないが。……しかしやっぱ軽いなあ。牛と鼠じゃあ体格差は当然なのだが、タイザンが軽々すぎて今さらながら驚く】とうちゃーく。ささ、どうぞ【丑の使者用の大きい布団にタイザンを下ろし、掛け布団を開いて促した】*


タイザン♂鼠獣人
照れるなぁ、そんなこと言われたら(ゼンコウの懐で少し温まったからか、本当に照れたからなのか、僕の顔はのぼせ気味に赤らんでいて)エアコンなんて贅沢言わないから、せめて湯たんぽくらいの支給が欲しいなぁ……(こういう仕事は体裁が大事、と先代からもお上からも言われたことがある。しかしまぁ、この古小屋の中に使者以外の誰かがのこのこと入ることはごくごく稀で、外観はともかくとして内装は少しくらいならいじってもバレない気がする――いや、他の使者の人にバレるか)……?うん――って、そんな、僕歩けるって(易々抱かれながら、持ち上げられたのでは暴れるとかえって危ないと思い、大人しくゼンコウの衿に掴まり、尻尾をゼンコウの手首に巻きつける。……こうして抱かれると、ゼンコウが最初に出会った頃とは段違いに成長しているのを実感する。前は僕でも背筋をぴんと張ればそれでもゼンコウのお腹や胸に届くくらいの身長差だったのに、今となっては。良くて下腹部、悪くて陰部。耳を伏せて少し屈めば相手の股の間にすっぽりと収まってしまうことだろう。これではまるで、昔馴染みだとか彦星織姫の関係どころではない、親子の域だ)
もっと大きくなりたい……(なんて、相手の礼服に口を押さえてもごもごと言ってみる)ん、ありがと、っと(寝座に到って地に足つけば、ゼンコウに促されるがまま布団の中ですうっと入っていく。そのまま顔だけ外に出してやはり布団の中は暖かいなと和んだのも束の間、この布団が昨日まで自分が寝ていた布団より幾回りも大きい、ゼンコウの布団であることに気付けば、)――ゼンコウもここで寝る?(とそちらの方を向いて)*


ゼンコウ♂牛獣人
タイザン、顔が赤いぞ。熱でもあんじゃねえのか【ちゃんと布団で休まねえとな〜とからかいつつ、その赤らんだ想い人の顔に仄かな色気を感じてしまったなど、とても言えない】な〜。オレ、家から私物で色々持ち込もうかなあ【噂では他の使者の中にも私物を持ち込んでる者がいるらしい。まず間違いなく寅以外だろう。そして任期が終わる大晦日の前までにまた撤去しているんだとか……。あくまで「噂」ってことになってるが、もう殆ど暗黙の了解みたいになってるように思う】タイザンがおおきくなったらか。それはそれで見てみたい気もするな【腕に巻き付くタイザンの細長い尻尾にまた鼓動が早くなる。ちょうどタイザンの独り言が聞こえてしまったので、鼓動の音を隠すためその独り言に返した。想像すると、可愛らしくも爽やかさがあるタイザンがよりイケメン鼠になってしまうのではという淡い期待もしてしまう。しかし、今みたいにお姫様抱っこだとか、抱擁ですっぽり収まってしまう愛らしさが損なわれてしまうのではないかという変な不安も感じてしまい】
……いいのか?じゃ、じゃあお言葉に甘えて【布団に潜り込んではちょろっと顔を出すタイザンのかわいさたるや。尊い……。そういうの、いつも自然にやってしまうのだから。布団の温さに和んだ様子のタイザンに俺の心も和んでいると、一緒に寝る?というお誘いに一瞬迷ってしまったが、おずおずと頷き、誘われるがまま布団の中へと侵入していく】お、温い……。こりゃいいわ……【なんて色気もなにもない感想を漏らしながら、ついいつもの癖のつもりでタイザンを布団の中で抱きしめてしまい……。気付いた時にはもう遅く、さっきよりも密着度を増したことで鼓動の音がタイザンの耳にも聞こえているだろう。そして、徐々に熱を孕ませる陰部の存在も……】*


タイザン♂鼠獣人
あってもわからないでしょ(顔が赤いのを指されては、あしらうように言い返す。鼠の体温は実はもともと高いのだから、多少上がったくらいじゃあ差がわからないんじゃないか、なんて思いつつ)私物かぁ、僕も持ってくればよかったな……どんなの持ち込むつもり?(先代が思い切り真面目な人物で私物を一切持ち込んでいなかった事もあり、使者の務めとはそういうものだと割り切って自分も一切の私物を置いてきてしまっていた。もちろん、最低限の荷はあるが、息抜きになるような物もなく、休みの日などはそれはそれは退屈だった)僕が大きくなったら逆にゼンコウを抱えてみせるから、今に見てろー?(ゆくゆくの目標が一つ出来たところで)
いいのか?って、これゼンコウの布団だし(僕のはゼンコウの布団の隣に敷いてあるが、この調子だと使わなそうだなぁと、僕の布団を一瞥したのちゼンコウの方に視線を戻す。すると、彼はまさにちょうど布団に潜り込んできたところだった。さすがは丑用、いくら自分の布団より面積広しといえど二人での共用は想定されていないようで、横向きに寝そべらなければ体半分布団の外に押し出されてしまいそうだ。実際、僕の長い尻尾は少しはみ出てしまっている。それを気にする間にぐっとゼンコウの手が僕の体幹をがっしりを捉え、ぐいっと引き寄せられる。おかげで尻尾はねぐらの内側に収まったが、その……"色々"僕に当たっている)そりゃあ良かった……(これからの苦労を前に存分に癒しを得るゼンコウの声を聞いては)慈愛の最中悪いけど、始めよっか(どうにかゼンコウの熱い抱擁から身を捩って抜け出し、布団からも出てはその上からゼンコウの腹に跨って座る。無理やり脱出したからか、礼服は儀礼中とはうってかわってはだけてしまっている。それを、ゼンコウの目の前で、まず羽織を外し、帯を緩め、長着、袴、襦袢と次々に脱いでいき、すぐに残る布は褌と足袋のみになる)*


ゼンコウ♂牛獣人
始めるって、何を……!?【身を捩って捩ってオレと布団から脱出したタイザンは、さっきみたいに頬がほんのり紅を差し、吐く息も興奮気味だ。おまけにあんなにきっちり着付けていた着物は乱れてはだけ、異様な雰囲気が空間を支配し始める。そしてタイザンは布団の上からオレの腹に跨がり、目の前で一枚、また一枚と身に付けていたものを次々……!目の前で起きていることが些か信じられない。しかしタイザンの生ストリップに目が離せないでいた】タイザン……【体は小さいながらも、幼い頃から幾分か大人の体付きに変わりつつも少年らしさを残していて。そんなタイザンの褌足袋姿は、独特の色気があり、思わず生唾を飲み込む。そしてオレも鼻息を荒くさせ、興奮した息を吐きながら名前を呼ぶ】これも、儀礼なのか?【思いがけない大胆な行動に、そう尋ねる。浅ましくもそういうことを着たいしてしまったオレはもはや隠そうともせず、タイザンが座った裏側に位置する男根を布団の下で滾らせ、隆起した小山を作ってヒクヒクと脈動させていた。それはまるでこれから噴火する予兆のようで】*


タイザン♂鼠獣人
お楽しみー(そう言って誤魔化しつつ服を脱いでいく。はだけた状態で布団から出た時からそうだけども、やはり一時でも布団に包まったとはいえ、そしていくら室内とはいえ、この時期に褌一丁はお世辞にも長時間居られる格好ではない。毛皮が見えると改めて、自分の体格の矮小さというものを思い知らされる。少年期から背もあまり伸びず太るわけでもなく変わらない体の輪郭をそっと撫でては、)儀礼……(何が何やらという様子のゼンコウを見て、純粋かっ!と危うく突っ込みを入れるところだった。そりゃあもう、大の大人が二人、同じ布団に入って、しかも一方は陰部を怒張させて、これは正にまぐわえと言わんばかりの状況と思っていたのだが……)
うん、そ、そうだね……(脱いでしまった以上引き返せない気がして、適当に口を合わせておくことにする。たとえ儀礼としてでも、ゼンコウと一つになれるなら、僕は……)使者の引き継ぎは、まずその年の仕事の報告から始まって、それから事務的なことを一通りする。これが「技」の引き継ぎ。次にさっきやったみたいに任命書を渡す儀式をする。これが「心」の引き継ぎ。それで最後に、体を重ね合って、使者の魂を引き継ぐ。これからやるのが秘密の最後の儀礼、「体」の引き継ぎだよ(……口から出まかせにしては、上手いことを言ってると自己評価する。もちろん任命書を渡すところまでが本来の儀礼のため、これからする、『「体」の引き継ぎの儀礼』については、あくまで"秘密の儀礼"という設定にしておくのだ)……股間、すごいことになってるね。興奮した?……そっか、僕の裸見せるの、何気に初めてだったか(と言いつつ、掛け布団をめくっては)ほら、ゼンコウも脱ごうよ。年越えちゃう前にしたいしさ。それとも、僕が脱がせよっか?(と、わくわくした様子で布団の脇から話しかける)*


ゼンコウ♂牛獣人
?【タイザンのくりくりした大きな目が一瞬更に大きく見開かれたと思いきや、少し困ったようなそんな表情。一体何に困惑したのかよく分からないままだが、ひとまず説明が始まったのでここは使者としてきちんと聞いておかねばなるまい】心技体ってことか、なるほど。秘密の儀礼……ん?【褌足袋姿で若干寒そうなタイザン先輩は、三つの儀礼について語った。跨がられながら股間を隆起させたまま、真剣に講義を受けるという奇妙な状態のオレは、ふむふむと頷く。その時、ふっと幼い日の記憶が鮮明に蘇った。それはオレの次に引き継ぐ寅に怒られトラウマになった原因のことだ。般若のような顔が強烈すぎて、内容はあやふやになっていたのだ】あー、だから怒られたのか、オレ。そりゃ秘密の儀礼だもんな。先代はともかく、そりゃあの寅なら見たこと怒るよな
【先代に先に帰ってなさいと言われた大晦日の夜。庁舎から少し行ったところで忘れ物に気付いて取りに戻ったら、二人が布団の上で折り重なっていたのだ。二人とも相撲や柔道なんかが好きだから、取り組みでもしてるのかなと思ってたら、寅が早く帰りなさい!と凄い剣幕で怒ってきて。その顔が鬼の形相で……ってあれ。よくよく思い出したら、ちょっと変だった。二人とも着物が乱れて半裸に近く、寅は赤面してて少し目が潤んでた?あと二人のマズルの間に涎みたいな糸が引いてた?あれは全て秘密の儀礼「体」の最中だったのだ。謎が解けて、スッキリしたオレは、他の場所もスッキリさせたくなってくる】う、うるせえやい。タイザンの体、あんまりにも綺麗だからよ……っ
【興奮した?と、ほんのり妖艶な雰囲気を醸し出しながら聞いてくるタイザンの顔を見た瞬間、ビクッと股ぐらのモノが跳ね上がる。これじゃあまるで言葉責めされてるかのようではないか。軽く口答えしつつ、最後は消え入るような形でタイザンに囁きかけ】え、あ……!【脱がせよっか?って。コイツこんな積極的だったっけ。上手く口が回らず、制止させればいいのに手も動かない。このままではタイザンのいいようにされてしまう……!そんな焦りと裏腹に、タイザンと恋仲という関係ではないにしろ一つになれるチャンスが来たのだと興奮は高まるばかりだった】*


タイザン♂鼠獣人
そうそう、そんな感じ。でも言ってしまえばそういう体で一年分の欲、発散させたいだけな気もするけどねー(なーーんて。信じ込んでうんうんと頷くゼンコウの純粋さに段々申し訳なさを感じてしまう。あと何ゆえそんなに納得が行ったような顔をしてるんだろうか。完全にデタラメを言ったつもりの自分には、まさか丑の先代と寅の間にまで"そういう関係"にあったことなど知る由もなかった……)
そう?ありがと。この庁舎、お風呂だけはすごいからね。ゼンコウもさっきの儀礼の前に入ったでしょ?あのお湯、天然温泉なんだよ。僕もお風呂だけが楽しみでね、そのおかげかも(ここの庁舎はなぜか、風呂だけは充実している。美容効果があるのかはさておき、馬鹿正直に私物を一切持ち込まなかった僕にとっては、口に出した通り唯一の楽しみであったと言っても過言ではない。よほどこだわりを持つ人が進言したのか、はたまた最低限体を清めてもらうためか。実際、儀礼の前の湯浴みのしきたりも、本来の目的は任命の儀と年越しを前に心身を清めるために行うことであるから、普通に後者の理由かもしれない。それにしても、せっかく体を清めたのに、この「秘密の儀礼」で体を汚すのは何とも理に適っていないなと自覚して苦笑する)
何も言わないなら脱がしちゃうよ(沈黙は承諾とみた。というか顔がもう「やってくれ」って顔をしている。寝転がったまま羽織やら長着やらを取るのはまぁ無理な話なので、代わりに帯をゆっくり解いた後に胸やお腹が丸見えになるように着物の前をがばっと開ける。袴は……無理やりずり下ろせるだろうか。股ぐらで張りつめているそれに引っ掛かり、手間取りつつもようやく相手を、全面だけ自分と同じ格好にしてやった)*


ゼンコウ♂牛獣人
発散……【もしかして、タイザンも亥の使者とこんなことを……?そう考えると胸が傷んだ。そんな胸中など知らないタイザンが、小さな手でうんしょうんしょと脱がしにかかる。さすがに全部ではないものの、肌寒いせいでコリコリに自己主張してしまった牛獣人特有のデカめな乳首とか、昔は腹筋が割れてたのにその割れ目がうっすらしてきた太ましい腹とか、六尺褌の前袋を突き破ろうとせんばかりに硬くそそり立った陰部なんかがタイザンの前に晒されてしまう。浅ましく、オレもこの秘密の儀礼をタイザンと交わすのだ】
……儀礼が済んだら、入り直しだな【タイザンがいささか熱く庁舎内の温泉について語り出し、自分の毛並みをすうっと撫でる。指通りの良さが、いかに優れた泉質かを物語っているかのようだ。そういえばオレの毛並みもやわらかく滑らかになったような……。タイザンのように、オレもここの風呂が楽しみになりそうだ】ちょっと寒くなってきたな……【と、軽く肌をさすると、自分よりも寒そうなカッコのタイザンを抱きしめ、再び布団の中へ二人で潜り込む。そして、もう少しで接吻をするほどの近い距離で顔を寄せて】では、始めましょうか行く年の使者様【なんて一度冗談めかしく言ってみたあと、真剣なまなざしを向けてタイザンの小さな口に触れるだけの口付けを落とした】*


タイザン♂鼠獣人
ほら、一応この仕事、原則禁欲生活だし……(といっても、さすがにみんなどこかしらで息抜きはしているんだろうなとは思う。僕も実は我慢できずに何回か抜いてしまっているが、さすがにそこまでは開けっ広げに言わない。ちなみに、もちろん僕は亥の使者とはこんなことはしていない。しかし話の流れ的にゼンコウの頭の中では僕と亥の使者は"経験済み"の扱いになってしまっているは仕方ないことであり、これもまた僕の知る処ではなかった)ゼンコウは裸になっても大きいなぁ(脱がしながら胸やお腹に触れると思ったより柔らかな感触がした。なんていうか、色々大きい。乳首だってもう指ではっきりとつまめるくらいで、その衝動に駆られるが抑える)
ふふ、さっきは別々で入ったけど、今度は一緒にね(布団に再び入ると、掛け布団と直に触れるゼンコウの体とに挟まれて、まるでこたつの中に飛び込んだみたいだ。それから二人で顔を近付け合う)うん……じゃない、はい、よろしくお願いしますね、来る年の使者様(そうか、これは一応「儀礼」という設定だった。それを思い出しては、軽くこほんと咳払いしながら口調を正す。それから、ふわりとした、粉雪のような優しい接吻。暖かな布団の中で二人の吐息が混ざる。僕のよく知る、ゼンコウの匂いがする。親しみのある雰囲気を裂いて意外だったのは、口付けを向こうから仕掛けてきたこと。思い返せばゼンコウとはことごとく色話をしてこなかったが……)ゼンコウ様はこの先をご存知なのですか?(口を離せば、興味本位で、しかしあくまで儀礼中の体を装って訊ねる)*


ゼンコウ♂牛獣人
禁欲……オレにできっかなあ……【若い身は持たないのではないか。しかし「原則」だから、少し抜く日を減らすぐらいでいいかなどと考えつつ】んっ……元々デカいだろ……ぁっ……【感慨深そうに話すタイザンの指先は少しひんやりしていて、触れた箇所がまるで愛撫されてるような感覚だ。いや、まだ一度もされたことないんだけど。鼻息と悶えた声を漏らしながら、脱がされてる間そのひんやりタッチに堪えていると、一瞬乳首の近くを指がかすめて小さく喘いでしまう。直接触れられてないのにもかかわらず、二つのデカ粒はツンと張り詰め疼きを持ち始めていた】そうだな、湯船も広いし全然一緒には入れるだろうし
【二人でゆっくり体を温めるのが待ち遠しくなる。その前に別の意味で体を温め合うことになるのだが】えっと……すみません。本などで知識はあるのですが、今回が初めてです……【お互い身に付けているものは褌と足袋のみ。温泉でコンディション抜群の体毛が触れ合うのはとても心地良い。タイザンの匂いを鼻に感じ、昔に返ったような安心感がある。そんな中、儀礼と言うことで再び使者モードで質問してくるタイザンに言葉がつまる。キスは雰囲気の助けもあって先手を取ることができたものの、実戦など皆無。見栄を張っても恥をかくだけなので、包み隠さず正直に未経験だと答え、少し羞恥に頬や耳が熱くなってしまう】その、この儀礼、突っ込まれ……いえ、受け入れる側は、やはり来る年の使者……なんでしょうか【その先、と言われ思い浮かぶのは、一つになったときのこと。そうなってくると問題なのはどちらが……になってくる。先代と寅の場合は、明らかに寅が受け入れる側だった。やはり必然的に、行く年が攻め、来る年が受けになるのだろう】*


タイザン♂鼠獣人
心配になるほど頻繁にしてるんだ?(からかいつつも「大丈夫、何とかなるって」と楽観的な声援を送る)背は大きいけどさ、ほら胸とかも揉めそうだし……(それに、さっきから切なく張りつめているゼンコウのイチモツも……なんて考えながら、小さく喘ぎだす相手にドキドキし始める)そしたら背中流しっこできるね(そういえば誰かと風呂に入るのも随分久しぶりな気がする。そのことも含めて、この後がますます楽しみになってくる。――ゼンコウからの答えは、大方予想通りのものだった。雄同士の交尾の知識を本で得たのかということはさておき、基本的に聖職に近いこの仕事、体裁としては任期中の禁欲を謳うくらいだし、姦淫に傾倒する者は当然この職を継ぐことはできない。自涜行為は確認の仕様がない上、実質の黙認だろうか。これにより大方の使者は生涯独り身か、完全に老いる前に引退してそれまでに溜まった欲を晴らすか、または所帯は持っているが完全に別居し世俗と切り離されているか……いずれにせよ、ある程度の自己抑制が求められるのは間違いない)
――そうでしたか。ではここは私が先導いたします(そういった中で自分は――経験してしまっていた。しかも、よりにもよって雄同士のまぐわいを、よりにもよって先代と、しかもよりにもよって受け入れる側を――。……自分は、先代のことは誰より尊敬している。先代は、何なら自分よりも遥かに真面目で、自分に厳しく、他人に優しく、自制的で禁欲を絵に描いたような人物だった。先にも思い返した通り、任期中に私物は持ち込まないうえ、仕事にも熱心かつ真摯で、退役した今も独り身を貫き、本来なら亥の使者が担う子の相談役を今年は自らがやったくらいだ。そんな先代だから、いろいろ抱え込んでしまう質なのだろう。先代も一人の雄、抱え込みすぎた情欲に煽られ、発情しきったその火照りを鎮めようと慰めても歯止めが効かず苦しそうにしていた。そこに居合わせていた自分が、何とか先代を助けたくて――。
もしかしたら、今でもしょっちゅう自分を気に掛けるのは、その時の罪悪感からかもしれない。なぜなら先代は、自分との行為を終えた後にこう添えたからだ。「体の交わりは魂の交わり、軽々しく行ってはいけない。本来ならば真に心を通わすべき者とのみ行うものだ」と。だからこそ僕はゼンコウと、したい。……いいよね?)――いかにも、この儀礼は来る年の使者が行く年の使者の魂を体に受け入れるものですゆえ、僭越ながら私が入れ手を務めさせていただきます(ゼンコウのモノを受け入れた時のことを考えて、少し悩んだ結果そうは言うものの、自分も攻める側は初めてだ。ゼンコウにも初体験で童貞を卒業させてあげたい気持ちもあるが……多分僕の尻が持たない)
は、ゼンコウ様と繋がる前に……(少し後退り、いよいよ褌をさらりと解いて……ちゃんと儀礼っぽくするなら綺麗に置くべきだろうが、面倒なので放る。そしてようやく僕の、あんまり成長が見られない気がする(先代曰く、鼠としてはそこそこ大きい方らしい)モノが清々外気に触れる。まだゼンコウのようにガチガチに血が通ってはいないものの、この空間の淫靡な雰囲気に押されてぴくぴくと反応し始めている)……私の下準備をお願いします(そんな自分のモノを、くいっとゼンコウに突きつける)*


ゼンコウ♂牛獣人
う〜そりゃ男だもんでな……【そのエールはなんなんだとツッコミつつ、すっかりその気で萎えやしないモノに苦笑いを浮かべ。今まで散々コいても収まらなかったことも多いので、なんとなく前途多難な気がする。開き直ってしまえば楽かもしれないが】おう。ぴかぴかに洗ってやるぜ〜!【と、コき話はそれぐらいにし、お風呂タイムにも期待を膨らませウシシと笑う】おう……じゃない。はい、ふつつか者ですがよろしくお願い致します【ちょっと言葉の乱れがある気がする。とりあえず小さく会釈をして、先導を快諾してくれたタイザンの出方をうかがう。少し間を開けて話し出したタイザンに違和感を覚えつつも具体的に過去なにがあったのか。一緒の時間が多かったのに、それだけは分からなかった】
やはり……。いえ、使者として。しっかりその魂をこの身に受け、宿らせたく思います【覚悟を決め、受け入れる意思を伝える。まさか童貞を卒業する前に処女を喪失することになるとは。いやはや。だが、想い人を受け入れると考えれば……このうえない幸福でもあった】は、はい……!【褌まで外され、いよいよタイザンの一物が露わとなる。皮を被ってはいるものの、立派に男として照明するソレを向けられてしまえば抗うことなど……。オレは徐々にかま首をもだげつつあるタイザンのモノに手を伸ばし、ゆるゆると扱いていく。そして完全な勃起となると口を開けゆっくり口内へと引き込み頭を前後させる。時折啜る音をたて、口の中で牛獣人の大きなベロを器用に使い、皮を剥いては亀頭へも刺激を忘れずに……。ここは、男色本を読んでいて良かったと思える。しかし、その先については……タイザンが頼りである。手のひらはいつの間にか自分の竿が納められた前袋に伸びていき、口で下準備をしながら、はしたなくその膨らみを撫でたり扱くようにして触って刺激し、自分を慰めていく】*


タイザン♂鼠獣人
ふーーん?(今まで下世話な話題を振らなかったのと、元からそういうイメージがなかったのもあって、煩悩多そうなゼンコウの一面に意外さを感じる。今やたらとゼンコウの、特に股間が奮起しているのももしや、偶然気が昂っているというよりも普段からそういう気が強いからなのだろうか、なんて思ってしまう)ふつ……いえ、こちらこそ(ふつつか者と聞いて、もちろんその意味ではないんだろうなとは思うが、この場の空気がまるで見合いの席、いや番いの初夜のように感じられる)恐縮の限りです。私もゼンコウ様の初の御相手に恥じぬよう努めて参ります(まぁ、ゼンコウの童貞はそのうち……僕がもっとちゃんと"下準備"をしたら……ね、と不安そうなゼンコウの胸板にそっと手を置き)
ん……っ!(自身の雄竿にそっと触れられれば声が漏れる。自分以外の人に触られたのは、多分、初めてだ。体を交えた先代にすら触られなかったそこを、ゼンコウの大きな手が包む。それだけで僕の股間にも熱が滾り、むくむくと体積を増していく。それをさらに口に含まれれば、)あぁっ……(と情けなくさらに声が溢れる。このまま快感に身を委ねれば、ゼンコウの口内で達することなど容易いが、それでは示しがつかないので、)……ゼンコウ様も、欲しておられるようですね(僕のイチモツを刺激している間に、自分のモノも刺激し始めているゼンコウ。本当なら僕からもゼンコウのモノを口で奉仕してあげたいが……この舐められる状態では体勢を変えても背丈の壁に阻まれる。ならばせめてと、僕の細長い尻尾をゼンコウの張りつめた褌の中に忍ばせて、ゼンコウのそれに巻きつけて扱こうとする)*


ゼンコウ♂丑獣
なんだよ。タイザンこそどうなんだよ【タイザンの「ふーーん?」に思わず口を尖らせてしまう。確かに春本の、雄同士が絡む内容のモノをオカズにせっせとコいていたが……。その絡む二人をいつの頃からかオレとタイザンに置き換え想像を膨らませていたのは言えない】ふっ……んぅ。タイザン殿、感じて頂けてるようで嬉しいです。先程からつゆが……【余裕を見せていた表情は、手淫からの口淫コンボで崩れつつある。少年のような上ずった喘ぎ声に、自分のモノを褌越しにこね回す手の中がじっとり汗じゃない液体で濡れはじめた】うぐぅっ!?んあ……っタイザン殿は、尻尾までとても、器用っ……はっ、ですな……【思いがけないタイザンの器用さに驚きつつ、尻尾だけど触られていることへの感動と興奮で竿の硬さは増していく。滴る先走りで滑りも良くなったせいで快感は強まり、呼吸は乱れ腰を揺すってしまう】タイザン殿、もっと気持ち良くなってくださいな……っ【上目遣いで微笑み、再び口の中にタイザンのモノを含む。そして自分の先走りで濡れた指先を、寒さで張り詰め毛皮から覗く小粒の乳首に添えてクリクリと弄ってやった】*


イザン♂鼠獣人
僕は、結構我慢できる自信はあるよ?(なんせ先代仕込みの禁欲術をいくつか知っていて、よほど限界が来ない限りはそれで凌げるからだ。まぁそれでも任期中に何回か我慢できなかったり、夢精したりしたことももちろんあるのだが……)んっ、参りましたね……っ、ゼンコウ様の仕方が宜しいからでしょうか、ぁんっ、ね……っ(小さな僕の体の脈は、少しの間の刺激だけでもすぐに速まってしまう)
ふっ、ゼンコウ様も湿っておられる。ほら、こんなに……いけませんなぁ、魂を結ぶ儀式で一人で愉しんでは……ぁっ!?(次に来た、股間と胸の同時攻めに僕の体は勢いよくビクンと跳ねる。肉欲については耐えられる一方で、一度始めたら達するまでの時間は、実は長くない僕だ。このまま気持ち良くなったら本当に繋がる前に果ててしまいそうだ。現に、自分の腹奥からせり上がってくる感覚が既に来ている。ふと視線を下ろせばゼンコウが僕のモノを咥えているのが見える。ゼンコウに攻め立てられている。ゼンコウに奉仕されている。それだけで、もう……僕は……)ゼンコウ、待っ、うぁぁっ!!(咄嗟に口調を戻して制止の声を掛けるも間に合わず、せり上がってきていたそれがゼンコウの口内へとぴゅっ、ぴゅっ、と発射される)*


ゼンコウ♂牛獣人
ふふふ。どうぞ遠慮なさらず……上澄みをお出しに……んんッ!?ふっ……うぅっんぐ【乳首を転がした瞬間タイザンの表情が、どんどん快楽に飲み込まれていく。あんなに堅苦しい言い回しで儀式がどうの言っていた口が、いつもの調子に戻って叫ぶように制止を呼びかけるが、身体の反応の方が早かったらしい。口一杯に広がる熱いとろとろとした液体。量は多くないものの、思い人の精液を含んだ喜びは大きかった。喉をごくっごくっと鳴らし全て腹に収めると、ゆっくり竿から糸を引きながら口を離す】タイザン殿の魂、僅かですがとても美味でございました【と頭を軽く下げて、再び顔を上げる。息も絶え絶えのタイザンにムラつきは収まらず……】なあ。まだまだこれからだよなあ……んっ、タイザン……?【イく寸前に口調がいつものモードになったのを聞き逃さなかったオレは、自分の火照る身体をタイザンに見せつけるよう弄くり、乳首も指で軽く捏ねて喘いでみせる。鼻息荒く、舌を垂らして更なる情交へ彼を誘おうとしていき】*


タイザン♂鼠獣人
くっ……も、申し訳ございませんね、上澄みどころか淀みを出してしまいました……って、大丈夫?ゼンコウ(軽々と絶頂してしまい呼吸が乱れつつ、簡単に快楽に屈してしまったことに少し悔しい顔をして、ゼンコウのことを案じる。本来口の中に出すことは想定していなかったものだから、割と真面目に心配する……が、どうやら杞憂のようだ)ゼンコウ……っ(めちゃくちゃに煽られれば拳をぎゅっと握り、一発出したにもかかわらずまだ硬いままのそれを見せつけるように立ち上がると、)も、もちろん……まだ繋がってすらいないし!(さっきまでの奥手な雰囲気はどこへやら、すっかり歴戦の雄のようになってしまったゼンコウをきっと見据えながら、ゼンコウの足の方に回って)
褌も脱がしちゃうよ?(もう儀礼なんて体裁はどうでもよくなった。すっかりいつも通りの……いや、少し上せたような声で告げると、返事を聞く前にするするっとゼンコウの褌を解いていく。ゼンコウに煽られて手が早まったのもあるが、何より、ゼンコウの"それ"を早く生で見てみたかったのだ)……大きい……(初めて見る顔馴染みの人物のそれに、思わずごくりと唾をのむ。そのままの勢いで、さっきやろうとしたこと――ゼンコウのモノに顔を近づけ、そのまま口に含む……にはちょっと大きいので、丹念に舐めていく。そして粗方舐めた後はゆっくりと下に下りていき……ついにゼンコウの未開発な後門に到達した)*


ゼンコウ♂牛獣人
【淀みなんて言われると、まるでタイザンに汚されたかのような錯覚をし、それもまた興奮を煽る材料に変換される。オレの痴態にワナワナ震えるようにして拳を握ったタイザンは、萎えずイキり勃たせたままのブツを見せつけるようにして近づいてきて……】ウシシ、そうこなくっちゃなぁ……っ【まだ繋がってないと、褌を脱がしにかかるタイザン。そのヤる気満々の雄を感じさせる行動や言動に、興奮の鼻息を荒げ舌舐めずりしてしまう】ぶもっ……!うぅゥ……っ!タイザン……ッ【明らかに興奮した声に続き、小さなタイザンの口がオレのモノへチュッチュと吸い付き、舌を這わせていく。タイザンのこなれた感に、おそらくいたであろう昔の相手を思い嫉妬しつつも、その口淫テクは中々のもので。タイザンのちっこい舌が鈴口をねぶった際には、どぷっと先走りのトロ汁を溢れさせてその舌と口に雄味を堪能させる】っく……やっぱココ使うんだよな……?初めだからお手柔らかに、な【次のターゲットが菊門に定められ、ナニかしでかそうとするタイザンについ不安で声をかけながら、小さくソコはヒクつく。言葉でどうと言っても、身体はやはり正直なのだなと悟った】*


タイザン♂鼠獣人
(僕はどうやらゼンコウの性欲を甘く見ていたらしい。本当にこれから使者の任に就くのか?と僕でも疑いたくなる程、今の彼はどこか頭の箍が外れたように淫らだ。もしかしてゼンコウの本性はこっちなんじゃないか。とも思えてしまう)ん……どう?気持ちいい?(でもそんな、予想以上に乗り気なゼンコウに心底にやつきが止まらない僕でもあった。僕のと同じ、少し皮が余り気味の仮剥けのイチモツを、舌で舐めるのと同時に軽く扱いてやると、出るわ出るわ、濃厚な雄汁が滾々と。味は、記憶の片隅にわずかに残る先代のものと比べて苦みが薄い分酸味の強い、鼻にすっとくる刺激的なもので、僕の興奮をより高めるには十分すぎる代物だった)もちろん。分かってるって。ゼンコウの大事な初めてだし(後穴と指に軽く唾をつけて濡らし、ゆっくりと慣らし始める。先代はこんなまどろっこしいことをせずに堂々とぶっ挿してきたけど、後々訊けばやはり痛くしないように、こんな風に解すべき、らしいので、ゼンコウの初めてが苦い思い出にならぬように下準備だけはちゃんとする)*


ゼンコウ♂牛獣人
き、気持ちいいに決まって……んもォッ!ふーっふーぅうっ……!【上目遣いで尋ねてくるタイザンの顔はとても可愛らしいのに、ちろっとした舌で懸命に舐めながら扱いてくる淫らさのタッグを見せつけられれば、そりゃ想い人なのだから興奮するし一人でするより何倍も気持ちいい】なら安し……っぐ……ふぉっ……うぉおン……ッ!?【タイザンの心遣いが痛み入る。しかしやはりソコはまだ固く閉じた蕾。細い指といえど最初は違和感があり、苦しげに悶えてしまう。だが少しずつ解れてきたのか柔らかになってより奥までの侵入を許すようになっていく。そしてある一点をつつかれた時、痺れるような快感が生まれて萎えていた一物がぴくりと再び勃ち上がり始めた】*


タイザン♂鼠獣人
それはなにより……(さっきとは打って変わって、僕の舌による攻めにひんひんと喘ぐゼンコウ。まだ絶頂までは導かずに名残惜しくも口を離すが、ゼンコウへの愛おしさにモノへの愛撫は続ける)ん、やっぱり痛い?(ゼンコウの穴をくりくり弄り始めると、相手の苦悶の顔色と共にせっかく今の今まで突っ張っていた相手の雄棒が縮こまっていく。僕の経験が正しければ、一度縮こまったとしてもこうして穴が解れてきて指がいい所を突けば……)――そうでもないか(またゼンコウの股のそれは滾り熱を帯びる。こうなってきたら、さすがにもう大丈夫だろう、と彼の中から指を引き抜いて)
……やっとゼンコウと……できる……(いつからだったか、僕がゼンコウに惹かれるようになったのは。ううん、最初は本当に友として好きだったんだと思う。その頃から心の底からの好意を彼に持っていた。それがいつからか側に居られたらと思うようになって、もっと君と繋がりたいと、望むようになっていた。年明けを目前に、使者として失格なんだろうなとは自覚している。でも、もう止める気はない。あぁ、あの時の――我慢ができなかった時の先代も、きっとこんな気分だったのかな。)入れていい?ゼンコウ(布団がなくても、もう足袋しか身に纏っていなくても、そして建物の壁の隙間から冬の夜風が部屋に流れ込んでいても、寒さを感じないくらいに、まるで体が病にでも侵されたように熱い。それでもまださらなる熱を体が、魂が、本能が求めている。その熱に突き動かされるように、僕はゼンコウの後穴へと自身の熱源をあてがった)*


ゼンコウ♂牛獣人
い、痛くは……んぐうぅっ【ぎゅうっと目を閉じ、呼吸を乱す。タイザンの心配は杞憂で、オレの身体は元々素質があったのかなんなのか。穴を穿られる良さに気付いてしまったらしい。潤んだ目で陰部を見るとフル勃起したモノがビクビク揺れるように跳ねては先走りを湧き水のように垂れ流していた】やっと……?【タイザンの感極まったようなつぶやきに、ぼんやりと聞き返す。もしかして、タイザンも想いはおんなじだったのだろうか。だとしたらきっと長い時間、友を愛してしまったことへ苛まれていたのかもしれない。オレは……タイザンと、先代たちのように歳を重ねてもずっと一緒に笑い合いたい、身も心も一つになりたい。使者の仕事なんか放り出して……これはオレだけかもしれないが】……こいよ、タイザン。受け止めて見せらぁ【火照ったように頬を赤らめ、じいっと見つめてくるタイザン。オレはそっと触れるような口付けで返事をする。そして、宛がわれた熱に吐息を漏らし挿入の瞬間を待ちわびた】*


タイザン♂鼠獣人
そ、そう?ならいいけど……(どう見てもやせ我慢をしているようにしか見えないが、本人がそう言うならいいんだろうか。しかし暫くしてその本人のモノが興奮気味な様子で誇示されれば、納得して)今押したとこはね、ゼンコウを"女の子"にしちゃう場所なんだって(と、刺激に困惑する相手にそう伝えながら、)……(漏らした声を聞き返されれば敢えて何も言わずに、)ありがとう(と、自分を受け入れてくれる姿勢のゼンコウに、胸に熱い気持ちが込み上げてくるのを感じながらそう答えると、僕もゼンコウの穴に自身の雄をあてがった姿勢のまま、ゆっくりと腰を前に動かす)……んっ……!はぁぁ……っ(モノが中に入ると同時にきゅっと締め付けられる感覚に襲われ、思わず体勢が前のめりになる。限界まで押し込んでも、体格のせいかあまり奥まで行っていないような気がする。しかしその分、そのまま腰を動かすたびに、"ゼンコウを女の子にするポイント"を的確につついていく)*


ゼンコウ♂牛獣人
お、女の子……【こんなゴッツい牛獣人が、そんなわけ……と言いたいところだが、身体はもうすっかりその気モードなわけで、反論のしようがない。ただただ、これからタイザンの女になってしまう自分を想像し赤面するしか他なかった】おうっ。んん……!ぐうう……ッうぁっ【聞き返したことでしばし沈黙したタイザンだったが、再び小さく呟いた言葉に笑みを見せて頷く。そしてついにその時が。すでにもう先端が沈みつつあったタイザンのモノが侵入を始める。指とは違う質量にまたもや苦悶の声を漏らしてしまいつつも、入るとこまで入ったらしい。徐々にタイザンが腰を揺すりはじめ、ぱちゅんぱちゅんとオレたちが繋がっている音が響き始めた】
ううぁっあぁぁ!た、タイザっ……ソコ、んもおぉっ!ヘンになっ……!【百発百中とでも言おうか。タイザンが言うところの「女の子にしちゃう場所」はリズム良く押しつぶされるようにして何度も貫かれ、堪えられなかった。上ずった悲鳴のような喘ぎ声を大の大人の雄牛が、体格差があるはずの雄鼠に組み敷かれひっきりなしに上げてる。こ、これが女の子にされる、なっちゃうってことなのか……!?もはやチンポはケツをヤられて気持ちいいですと伝えることしか出来ない部位になってしまってるし、乳首もビンビンに勃ちあがってしまい、いくらでも標的にされる箇所が出来てしまうのだった】*


タイザン♂鼠獣人(女の子になる秘所……についてはさすがに先代からは言われなかったので自分で調べた。先代と交わった時に、後ろから突かれてびくっと感じるところがあったのが気になって、こっそりと文献を漁ったのだ)最初だけ、我慢してね……(モノを挿し込んだことで再び相手の鈍い声が聞こえれば、体を労わるように優しくゼンコウの腰回りを撫でつつ、それだけ挿入する速さを遅めたり一度止めたりする)
はぁっ、あぁっ、ゼン、コウっ、僕……っ!!(初めての雄としてのまぐわい。それがこんなに気持ちの良いものだとは。腰を振り始めてから間もなくして、僕はあまりの新鮮な刺激にもう限界がきてしまった。びゅる、びゅるる……。最初にゼンコウの口内で果てたときよりも濃く、量もわずかに多い子種がゼンコウの中へと、どく、どくと吐き出される。吐き出してもなぜか、腰の動きは止まらない。溢れ出続ける精をゼンコウの肉壁に塗りたくるようなモノの抜き差しはむしろ激しさを増していく。前を見れば、ゼンコウの熟した乳首とそびえ起つ雄。その乳首も弄りたいとは思うが、姿勢的に厳しい。だから代わりに……)……ゼンコウも、気持ちよくなって……っ!(腰の勢いはそのまま、ゼンコウのいきり立ったままのモノを抱き枕のようにぎゅっと抱きしめては上半身全体を使って扱き始める)*


ゼンコウ♂牛獣人
ふおッうぁあっ【穏やかに腰回りを撫でられただけで、身体が反応してしまう。タイザンは安心させようとして撫でたはずなのに、触れられた箇所がモノとアナに直結したかのように快感を感じて思わず腰を捩る】タイザン、どうし……んんッ!!【気遣ってピストンを緩めてくれたおかげで、タイザンのモノの形をアナで認識することがより正確になっていく。形を意識した途端アナが吸い付くようにしてうごめいてしまう。その途端タイザンが切羽詰まった声で名前を呼んでくるので、驚いていると、ナカで何かがはじけるような感覚が広がっていく。ドクドクと注がれたものがタイザンのザーメンだと気付き、ついに種付けされちまった!と被虐にも似た興奮や快感が走り回る】ひっ!?お、おいタイザンっ腰、動きっ止めっ!!ああぁッ!【ローション代わりとなったザーメンが潤滑にアナのナカを抉る手助けをしている。さっきよりも速度と打ち付ける力が強まり、制止の声をかけるが止まりやしない。ガツガツとした勢いに、アナをヤられる快感はデカくなっていき、恥ずかしくも嬌声を惜しみなく叫び続けた】
うおっおおぉ〜〜〜!?た、タイザンっウソだろっそれ、ヤバ……ッ!!【当て掘りされる度に揺れ続けるギンギンの一物に、タイザンが抱きつくなんて想像もしなかった展開だ。驚きつつも、その体格差ならではの性技にオレはどんどん射精感が高まっていく】はっぁぁあ、んあぁ〜〜!き、気持ちぃっ!ひああっ!【同時に物足りなくもあったが、その理由はすぐ分かる。指先が二つの粒を摘まんで転がしただけで、声も快感も止まらない。みっともなく牛獣人特有のデカ乳首を弄ってる痴態を初めて他人の前でしている。しかもタイザンに……!弄る手つきから、きっと普段から遊び慣れていることがバレてしまうかも。しかし最早そんなこと気にならないぐらいに快感の海で溺れ続けるオレは、金玉がせり上がって一層チンポが固く勃ちつつあった】
ぎもぢいっタイザンっやばいっ、てぇっ!ぶもっんもおおおぉっ〜!?【一度に快感が得られる箇所を攻めたもんだから……。しかもケツは一際大きく牛の鳴き声のようにヨガリながら、ついにチンポは限界を迎えてしまい……。タイザンの上半身が抱きついてるのを分かってるのに、堪えきれず彼の胸の中で愚息は次々と白濁としたどろどろのザーメンを噴きあげた。胸だけでなくタイザンの顔や身体にもオレのザーメンが……。香る青臭さは二人でドスケベになってることを認識させ、より淫らに落ちていくためのアロマかなにかのようだった】*


タイザン♂鼠獣人
すっかり敏感になっちゃって……っ、中、キツ……っ!(まるでその雄々しい体の全てが性器と化してしまったのではないかと思えるくらいの反応の速さ、強さ。“女の子になる”というのはあくまで比喩だったはずなのに、突かれる度、撫でられる度に鳴き声を上げるその様は、“女の子”と言うよりも“雌牛”という方が的確だろう。僕も知らなかった、おそらく僕しか知らないゼンコウの雌の姿。元からゼンコウへの好意は上限に達していたつもりだったが、今こうして新たな一面の発露に立ち会って、遂に上限を破った想いが口から溢れ出る)
好きっ、好きだよ、ゼンコウ……っ!(遠すぎる相手の口元に代わって、今抱きついているモノへと契る。言ってしまった、でもやっと言えた。多幸感に体が震えて、また果ててしまいそうになるのを歯を食い縛って堪える。ビクン、ビクンと腰だけは絶頂したみたいに跳ねて、あまりの快楽に天井を仰ぐ。見下ろせば自身の胸の突起をこねくり回す想い人。ゼンコウもまた、快楽の頂点を求めているんだろう)ゼンコウ……っ、んっ、一緒、にぃぃっ……!(だから、僕は最後の一押しをするように、ゼンコウのモノを両手できゅっと抱き締め上げた)あっ、ひっ、ぁぁっ……!!(一際鋭い体内の締め付けを感じて、堪えきれなかった僕のそれからより多量の白濁が湧き出て注がれていく。まるで、溜め残った全ての精を捧げるように……)
はぁっ、あっ…………(そして頭上からは、生温かいゼンコウの白濁が全身に降りかかる。元々「淡雪のような色」と称される僕の白みがかった灰色の体は、より一層白く染め上げられて、確かな雄の芳香に包まれていく。その頃には僕の股のほとぼりもようやく元の温度を取り戻し始めて、姿勢はそのままゼンコウの腸内をゆっくりと退いていく)はぁ……はぁ…………ん…………(何も言葉が発せられず、息も絶え絶えにゼンコウの腹上に倒れ込んだと同時に耳に入る鐘の音に、僕の思考は夢心地から現世へと帰ってくる)*


ゼンコウ♂牛獣人
うぐっうおぉうっ!も、おかしくなっちまぅっ!【一心不乱で腰を打ち付け続けるタイザンにまるで許しを請うように、半分泣きが入った声で自分の現状を訴える。一人でオナニーするよりなんて気持ちいいのだ。きっとそれは、好きな相手と繋がってるからに他ならないからだろう】〜〜〜ッ!!うぁ、ひっ!好きだっ!ずっと、ずっと前からオレもぉっ!タイザンッ!【耳にしっかりと届いた愛の告白に、全身が甘い痺れのような衝撃に包まれる。タイザン自身を締め付けるナカの吸い付きが強まり、乳首がより一層ツンと勃ちあがってしまう。タイザンに負けじと、オレもたまらず積年の想いを一気に吐き出す。夢じゃないのか。嬉しすぎて目頭にはうっすら涙が浮かび、鼻の奥が熱くなっていく】
タイザンっタイザン!ぶもッ!んもおおおぉぉぉ〜〜〜〜ッ!!【ついにはタイザンのピストンに合わせて腰を振りだしたことで、激しく肉がぶつかる卑猥な音が庁舎内に溢れかえる。打ち明け合ったことでより深くまで繋がったオレたちは、そのまま一気に絶頂への階段を駆け上がっていった。オレの射精と同時にタイザンも達したらしい。さっきよりも断然量も勢いも凄まじく雄子宮を孕まさんとする熱い迸り。身体が震え、みっともなく舌が垂れ下がる。あげくのはてには目まで上ずってしまい、大の男らしからぬイキ顔を想い人の前で晒してしまうのだった】
ふーっふうぉ……おおぉう……!【強すぎる快楽の余韻で獣じみた声を漏らしていたが、ようやく落ち着きを取り戻し、愛する相手に視線を向ける。タイザンはオレが放ったザーメンで白粉を塗りたくったようにより白く染まり、こちらもまた絶頂の余波で動けないようだった。やがて糸が切れたようにオレの腹へその愛らしい身体を預けると同時に、外からは心地良い重低音の鐘の音が響いた】……あけましておめでとう、タイザン【オレはよしよしと頭を撫でながら、新年の訪れを祝った】*


タイザン♂鼠獣人
……っ!!(一瞬。理性さえ弾け飛んでいた僕の聴覚が、ゼンコウからの“返事”を捉えた気がした。「本当に?」なんて聞き返す余裕もなく、僕らは二人して部屋中に獣の鳴き声を響かせる。それだけで、仮に偽りの儀礼だったとしても、魂を通じ合えた気がした)ゼンコウ……ゼンコウ……っ(僕も僕で、絶頂に次ぐ絶頂でトロトロに蕩けきった白濁まみれ顔をゼンコウに晒していた。その白濁を体内から引き抜かれた自身の雄に塗りたくっては、最後にぴゅっ、とゼンコウの胸へと僅かな精を飛ばす)
――うん……明けちゃったね……。おめでとう、ゼンコウ(お腹の上に寝そべりながら、息を整えて答える。呼吸が落ち着きを取り戻すと、野性に従っていた頭もすっと冴えてくる。冴えてくると、今度は僕が顔を赤くして、ゼンコウの顔の近くまでゼンコウのお腹をよじ登る。そしてそっと耳打ちをする)…………さっきのって、本当?(ぼかしては通じないかもしれないが、さっき一瞬だけ聞いたあの言葉が幻でないかどうか、気になっていても立ってもいられなくて)*


ゼンコウ♂牛獣人
タイザン……っ【オレに負けず劣らず、ザーメンメイクした顔を見せてくるタイザンの顔に、顔が熱くなる。オレ、こんなに出してタイザンのことをどろどろに汚して……と思っていたら最後に一発と言わんばかりに、豊満な雄っぱいに向けてタイザンの精子が放たれた。そしてよじ登って顔を近づけてくるタイザンに、思わずウシシと笑いを零す】おう。今年もよろしくな。……んだよ、信じられねえってか?【お上が見たら卒倒するかもしれないような、使者同士による新年の挨拶もそこそこに。なにやら口をもごもごさせ、頬に紅を差しながらタイザンがそっと尋ねてくる。その内容にオレまでまた顔を火照らせ頭をかきながら、照れくさく口を同じようにもごもごさせては意を決して……】――好きだ、タイザン【しっかりとタイザンの目を見つめると、改めて想いを言葉にして伝える。そして、色づく口元へとキスを落とした】*


タイザン♂鼠獣人
すごい出したね(顔どころか体全体からゼンコウの雄の匂いを纏いながら、ゼンコウの頭部近くまでにじり寄れば、そこにまた寝そべって)うん、こちらこそ……え、そうじゃないってば。ほら、さっきはちょっと……よく聞こえてなかったから、もう一度言ってほしいなぁって、ね(よく聞こえてたには聞こえてたけど、そういうことにしておくのだ)――僕も。好き(改めて、ゼンコウと口を接すると、彼のマズルにも僕の額でとどまっていたゼンコウの精がつうと垂れていく)……ふふっ(そんな相手の顔に思わず笑みがこぼれて、そういえばお風呂にも入らなきゃだったな、と思いつつも、しばらくこのままでいたいとそのまま愛を交わし合った相手に寄り添う)*


ゼンコウ♂牛獣人
人のこと言えないだろ?遠慮なしにナカ出ししてたくせに【なんてクツクツと笑う。目に見えて沢山出したのはオレだが、タイザンだってナカが見えないアナに溢れんばかりに出してるのだ。二人揃って煩悩まみれの使者である】……おうよっ【さっきは勢いだったのが、今こうして改めて間近に告白を受けると、中々甘酸っぱい気持ちになってくる。胸一杯になったオレはタイザンを引き寄せ抱きしめると、二人とも青臭さで大分ヤバいことに気付く】へへっ【揃って笑い、魂を、想いを通わせたオレたちは、寒さなどどこかに行ってしまい、身も心も温かで。もう少しだけ、その余韻に浸ることにした。今年、いよいよ使者としての仕事を始めなければいけない番がやってきたが、タイザンとまたこうやって心を交わし合うため、一年ほどほどにしっかり務めたいと思う】……ところで、さ。秘密の儀礼って絶対ウソだったろ!*


タイザン♂鼠獣人
それは……そうだけど(改めて言われると恥ずかしくなって少し黙る。煩悩を晴らすための除夜の鐘の音のはずなのに、行為中を静かに思い返しては今にも再び股間に熱が戻ってきそうだ)……え(そんな気配を振り解かれるように、儀礼のことについてを問い質される。ここで実はそうですと認めてしまうのは楽だろうが、そうなるとさっきまで取り繕っていたことが全て演技ということになり、まるで僕がただただゼンコウと交尾したかっただけじゃないかとなりそうな気がする。だから、)う、ううん?違うよ……ま、まぁ普通はここまで激しくはやらないけど……(なんて誤魔化す。こんなんだから子(ね)の一族は昔から「狡猾」だの「謀略家」だの言われるんだろう。先代がその世相に逆らって真面目で禁欲になったのも理解できる)……ねぇ、ゼンコウ(でも僕は、やっぱり自分の気持ちには素直にしかなれないみたいだ)お風呂入ったらさ、もう一回、しよ?(と、再び主張し始めるそこを相手に見せつける。このまま初日の出を迎えるまで、僕らはきっと繋がり合う。まさかこの時冗談で言った"秘密の儀礼"が、この後の使者たちにまで影響していくとは、僕はまだ知るよしもなく――)