♂獣人達の盛り場ログ - スライ♂狐獣人×フユ♂黒兎獣人2
未完 前回

スライ♂狐獣人
(仕事も終わり日もすっかり陰った頃合い、家路を目指している狐が一匹。その足取りは重く、数歩足を歩みを進めるたびには罪悪感に深々とため息をつきながら少しずつ家へと近づいていきながら。今日一日仕事に全く集中できなかった。というのも全部昨日オレがフユにしでかしたことが原因だ。発情に充てられたとはいえ、わが子のように手塩にかけて育ててきたフユをあんな風にしてしまうなんて…いっそ意識と一緒に記憶もなくなればよかったのに、あの時の自分の感情や快感を思い返すとゾクリと体が震えてしまう。アイツの気持ちも、オレが誤魔化そうとしていたアイツへの気持ち、すべてがさらけ出されてしまった。今まであいつをまっとうに育てたいなんて建前はもう意味をなさない。 決めた。もう偽るのはやめて、あいつのことをちゃんと"番い"として考えよう。そう考え着く頃には目の前にその"あいつ"のいる家のドアが目の前にあった)
ただいま…っ
(覚悟を決めたはずだったのに、いつもみたいに普通にすることができない。ガチャリとドアを開け、どこか上ずったような声で帰宅を告げるとフユの反応を待ってみて)*


フユ♂黒兎獣人
はぁ……【夕陽が沈めば夜の時間が迫ってきます。シャッとカーテンを閉めれば思わずため息が漏れて、家の中を行ったり来たり。……今日はギルドに行かず、休んでしまいました。昨晩、スライさんが好きで好きでしょうがなかったおれは遂に発情熱を起こしてしまい、その結果2人の理性は流され本能の赴くままに激しく身体を繋げては心の内を吐露し合ったからです。案の定、身体はガタガタになっていて、スライさんに休むよう言われてしまい……。スライさん自身はギルドに出勤しましたが、家を出るまでの挙動は明らかに動揺を隠せておらず、ほとんど喋りもしませんでした。あの様子だと、ギルドでちゃんと仕事が出来たかどうか】
はぁ……
【今日でどれだけため息をついたことでしょう。あれだけお互いの気持ちをさらけ出したのに。好きという気持ちを確認したのに。今は不安でしょうがありません。正気を失い理性を飛ばした末の成就なのですから当たり前です。もしかしたらスライさんと一緒にいられなくなるのではないか。そんな想像をすると怖くて仕方ありませんでした。でも、同時にあの時味わった快楽を思い出せば、体中が熱くなって浅ましく疼いてしまうのです……】
……!!す、スライさん……。おかえりなさい
【兎の耳は音に敏感です。だから、家へ近づいてくる足音にすぐ気付きました。ずっと一緒に生活し、すっかり覚えた大好きな狐のおじさんの足音……。気持ちと連動しているせいか重たくなった足で玄関へ向かうと、ちょうど扉が開いてスライさんが帰宅しました。ただいま、という声はいつもより調子が狂っていて、やはりずっと朝のままだというのが窺えます。いつもなら一緒に帰宅したり、「おかえりなさい!」と弾んだ声で思っきし抱きしめて迎え入れているところですが、今日は言葉が出てきませんでした。スライさんも黙ってしまったので、おれたちは無言のまま、重い空気をまとって居間に入りました。家にあった疲労回復の魔法薬でなんとか動けるようになったので、晩ご飯の支度は済ませています】*


スライ♂狐獣人
…っ
(いつもならうっとうしいくらい手厚い歓迎に会うのだが、やはりフユも気まずいと思っているのだろう…その何ともぎこちないよそよそしい感じのフユを見てオレもそれ以上言葉を出すことができなかった。居間から漂ってくるいい匂いに腹がすいてることを思い出すと、二人の間に流れるその変な空気感にいたたまれなくなり、そのままリビングへ向かいいつもの席に座る。)
…っ フユ…?体調は…もう大丈夫なのか…?
(夕食を取りながらカチャカチャと食器がぶつかる音だけが居間に響く。そんな沈黙に耐え切れず、何とか言葉を絞り出す。あれだけ昨晩乱暴に扱っておいてこんな言葉かける資格なんて自分になかったかもしれない。空気を換えるために、何も考えずに放った言葉は何とも自分勝手なものに感じてまた罪悪感を抱きながら)
…なんて、オレがお前に言うべきことじゃなかったよな… ホント昨晩はすまん… この通りだ…
(今朝も散々謝った。フユは怒らないでいてくれたけど、でもそんなんじゃ全然足りない気がして…テーブルの上に両手を置くとオレはフユに向かって深々と頭を下げた)*


フユ♂黒兎獣人
……【いつもならギルドであったことなど何か話をしてるところなのに、今夜聞こえるのは食器の音ぐらい。ふと、小さいときはあんまり話に夢中になるもんだから「食べることに口を動かせ」と叱られたこともあったのを思い出しました。今はその時ぐらいの賑やかさが欲しいぐらいです】
は、はい。疲労回復の魔法薬を飲んだので、今はもう……
【何だか味が感じられずに半ば作業と化している食事をしていると、急にスライさんが話を振ってくるので驚いて使っていたスプーンを落としそうになりました。スライさんの顔は不安そうで、心配してくれているのが痛いほど分かります。返答した瞬間、その顔がまた一段階暗くなったので、よっぽど罪悪感に駆られているに違いありません……】
そ、そんな風に謝らないでくださいっ。き、昨日はおれもすみませんでした!ごめんなさい!
【ついには両手を置いて頭を下げだすものだからもう見ていられません。おれもいてもたってもいられなくなり、同じように両手をついて謝ります。……端から見るとすごくおかしな光景ではないでしょうか】
スライさん……っおれのことっ、嫌いにっ……ならないでくださ……っ
【このまま、スライさんは罪悪感のあまり自分と離れようとするのではないか。そんな朝からずっと考えていた想像が加速度的に膨張を始めると耐えきれなくなり、おれは顔を伏せたままみっともなく泣いてテーブルを汚してしまうのでした……】*


スライ♂狐獣人
ばっ…なんでお前が謝んだよ…悪いのは俺だろ…っ!
(オレと同じように謝るフユに慌てて顔を上げると、フユの様子がおかしい…顔を伏せたまま『嫌いにならないで』そう言ったフユの口調は震えていて、よく見るとテーブルの上が涙で濡れていた。)
フユ!泣くな…っ!!嫌いになんかなるわけないだろっ…!! …こんなつもりじゃなかったんだけど…っ ぐっ… くそっ…あーもう
(いつしか見ることが少なくなったこいつの泣き顔、こうなると中々泣き止まない。昔まだチビだったころのこいつをあやすのにも随分手を焼いたなんて、頭の片隅で思い出しながらも狼狽しながら、フユの隣に近づくと)
フユ、好きだっ…!オレ、お前の事好きだ…っ ずっと、お前をチョンと育てないといけないって思ってたけど…昨日よくわかった…っ オレはお前とずっと一緒にいたい…っ
(椅子の上で泣きじゃくる冬をぎゅっと抱きしめると、そう言い放った。こんな歯の浮くようなセリフ自分から出るとは思わなかった。言い終わった後恥ずかしさに顔が赤くなっていくのが分る。でも、このタイミングで言わないわけにもいかず意を決したようにフユの反応を待て)*


フユ♂黒兎獣人
【嗚咽と共に次から次へと溢れてくる涙は止まらず、ついには鼻水まで出てきてしまう始末。ひどくみっともないでしょうが、一度高まった感情は制御できず、中々止まりません】
ううっ……うぇ、ふーっふーっ……!
【こんな状態のおれを見て、ますますスライさんは困ってしまうでしょう。余計に嫌われてしまう、と悲観がまた膨らんでいこうとした時、温かな感触があって思わず顔を上げました。そこにはやはり狼狽したスライさんがいて。でも、落ち着かせるように抱きしめてくれていて……。そうしながら、おれだけでなくまるで自分にも聞かせているかのように大きな声で「告白」を始めます。昨日、意識を失う直前にスライさん叫んだ言葉は嘘ではなかった……。涙や鼻水は次第に治まり、呼吸も整っていきました】
おれも……っ……す、スライさんと一緒にいたい……っ!
【まだ整いつつある最中でひきつきながらですが、おれもスライさんの赤く染まっていく顔を見ながら答えます。……嬉しくてまた涙が零れていきました】*


スライ♂狐獣人
あぁ 一緒にいよう…フユ…
(ぐずぐずと泣きやまないフユをあやす様に背中をさすりもう片手で頭を優しく撫でる。フユからの返事に照れくさくて目が合わせることができないが、懐の体温があったかくて抱擁を辞めることはできなかった。泣き止まそうとしているのに、今度は別の理由でさらに涙を溢れさせるフユ。やれやれとしながらも強く抱きしめ顔を胸に埋めてやる。愛おしい体温と匂い…昨日とは違う心地よさが身体に満たされていくのを感じていって)
よしよし…ずっと…一緒にいてやるから… 男の子だろ…?いつまでもグズグズいってたらかっこ悪いぞ…?
(さっきまで緊張していたはずなのに、いつもの景色を取り戻したみたいに、穏やかな気分になっていく。ゆっくり脈打つ鼓動がフユの耳元に伝えると、子供のころあやした時に使った言葉を優しく囁いて)*


フユ♂黒兎獣人
【スライさんが泣いたおれをこんな風に慰めてくれるのはいつぶりでしょうか。懐かしい感覚に包まれ、次第に乱れた呼吸は落ち着きを取り戻していきます】
スライさん……ありがとう……っ
【こんなに胸一杯の愛情を小さいときから受けて、おれは幸せです。「いつまでも〜」という言葉なんて久々に聞いて、口元が緩みました。ぐし……と涙と鼻水をぬぐい、おれはスライさんを見上げます】
スライさん……
【穏やかな表情を浮かべるスライさんに、おれも伝えたい。そう思うとまず身体が動いてしまい、無防備になっているマズルへちょん、と口先を重ねて微笑みました】*


スライ♂狐獣人
んっ…!?フユっ…
(グズる音が聞こえなくなってきて、フユを見下ろしたその瞬間、不意に優しくキスを奪われる。驚きに目を大きく見開いてフユを見つめると、優しく微笑むその表情にまた胸が強く脈打ち始めた。昨晩、理性を奪われたはずのキス。穏やかな気持ちの中でするのがこんなに気持ちよかったなんて…主導権をフユにとられたくないという気持ちもあったけど、それ以上にもっとその甘い感覚が味わいたくて、今度は此方からその兎の短いマズルを塞ぎ、舌を絡めていって)*


フユ♂黒兎獣人
【発情熱の最中、好きという気持ちが昂ぶり情欲のまま唐突に奪ってしまいましたが……。こんなやわらかなキスが一番嬉しくて気持ちいいんだという事に気付きました。スライさんは驚きのあまり、また目を見開いています。しかしその目が徐々に細められていくと同時に口の中に温かな物が侵入してきて、思わず身体を跳ねさせてしまいました】
……はふっ……んん…っ……あっ……スライさっ……んぅうん……!
【あっという間にスライさんの舌でおれの口の中は一杯。大人の大きくて、そしてイヌ科の長めな舌がおれの口の中を味わい尽くすかのように動き回り、おれの舌をも絡め取ってくちゅくちゅと音を立て始めます。痺れるような甘い快感に頭がぼうっと熱くなって、目が蕩けていくのが分かります。こちらも瞳を閉じると、そっとスライさんの舌に自分の舌を寄せて懸命に答えていきます】
っはあぁ……!んん♡ふうぅん……!んんぅん……♡
【スライさんの繰り出す大人のディープキスに骨抜きにされてしまったおれは、飲み込めない涎を垂らしながら小ぶりなピンピンのニンジンをズボン越しにスライさんの逞しい筋肉質な足に何度も擦りつけ、エッチな発情兎になっていることを知らせてしまいます。おねだりするかのように腰をくねらせていると、おれの太股にも太くて固い物が押しつけられるのを感じてきゅうん♡と体中が疼きました】*


スライ♂狐獣人
んっ…はぁっ…ぁっ……ちゅっ… フユっ…
(少しのつもりだったのに、差し出す舌に積極的に舌を絡めるフユが愛おしくって、その身体の滾りはどんどん高ぶっていく。昨晩のように体温がどんどん上昇していくのが分る。だけど昨晩と違うのは、意識がはっきりしていること、そして目の前のフユのことを愛しいと思う気持ちがどんどん強くなっていっているということ。短く済ませるつもりだったキスは終わることを知らず幸せそうな水音を部屋中に響かせていく。グングンと大きくなっていく自分の欲望とが相手の太ももに触れた瞬間ふと我に返り、その口付けを離して)
んっ…はぁっ…フユっ… 悪い…つい、興奮してしまって…
(相手のそれも同じように興奮しているのはわかっている。。でも昨晩のようにまた理性を手放してしまうかもしれないと思うと、愛しい恋人を傷つけてしまうかと思うと、これ以上進むのが怖くなって身体を離してしまって)*


フユ♂黒兎獣人
っはあぁ……!
【口一杯の舌がずるりと抜けて、大きな身体が離れていく。はあ、はあ、と上がった呼吸をしながらぼんやりとした目でスライさんを見つめると目を伏せて申し訳なさそうに話し出しました。どうやら、興奮してまた歯止めがきかなくなるのではないだろうかと不安に思っているようです】
スライさん……今、おれのこと心配してくれてるスライさんならきっと大丈夫、です。おれと……セックスしてください……
【不安に思う気持ちを少しでもほぐしたいと思い、さっきスライさんがおれにしてくれたように抱きしめて、背中をそっと撫でました。おれがもう少し成長して背が高くなれば、きっと頭も撫でられたと思いますが……そうすると今度はスライさんがへそを曲げちゃうでしょうか?……ともかく、昨日はおれが急激に興奮させてしまったのも理性を飛ばしてしまった原因だと思うのです。ゆっくり徐々に興奮を高めていけば、スライさんも大丈夫なはず……。そう考え、おれはそっと囁きました。「……ベッドのシーツ、新しくしたんです……」】*