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別視点→ルドルフ♂大型猫獣人1

(大雨で部活が休みの奴も多くて、帰宅部も今朝通り雨だといっていた天気予報を信じて帰る時間を計ってるような暇な放課後。いつもの仲間の馬鹿話の結果どういうわけか俺はルーズリーフを細長く切り番号を書く羽目になった。何が悲しくてつるんでいる野郎同士で「王様ゲーム」なんてものをしなくちゃならないんだろう、という俺の想いは、なんとなく期待しているような、けれど、まあ退屈だしという顔をしている他の奴らの生温い期待に水を差すことになりそうで、結局諾々と従っていた。練習なんてしたってお前らが合コンの王様ゲームで思っているような美味い目見る日は来ないんだよ、童貞野郎ども…と言わないのは、一足早く、年上女子大生のペットになった俺の余裕ってやつ。感謝しろよな)

(わくわく俺の手元を見ていた犬獣人がお気に入りの白熊に話しかける。あーあ、白熊ちゃん、素っ気ないけどすっごい気にしているじゃない。いそいそ本を畳んで、その癖に呼ばれたから覗きに来たなんて態度してるけど、近づいて俺の手元を見る目はなんかキラキラしちゃってる。この間までちょっとイジメに巻き込まれてたらしいし、こういうトモダチっぽいの、好きそうだもんね。よし、手塩にかけて「バカ男子高校生の日常」的思い出をつくってあげよう……と思ったところで、妙に白熊ちゃんを気に入ってるらしい犬獣人がその肩を掴んで座らせる。はいはい、お前の隣ね。そしてその逆側には誰も座らせないのね。もうさっさとつきあえよおまえら)

よし、じゃあ何が楽しいんだか知らないけど俺らの王様ゲームを始めるぞ。はい、一本ずつくじをひく!
(数字を隠した手を参加メンバーに差し出せば、思い思いに引いていく)まだいうなよー。王様だーれだ!までステイ、な?……おっと王様になったら何するか考えとけよ。何命令したって絶対寒いだろうけど。(隣の手を覗こうとする奴、俺の手の上でどれを引こうと迷う奴。笑って司会ぶっていく。まあ、みんな楽しそうならと生温く見ていると、不意に周りのざわめきに紛れて一言が聞こえた。『イリヤはダメ。見てればいいからな』あんまり朗らかにワンコが言うもんだから、一瞬、俺も意味がわからなくてフォローできなかった。『……何それ』ああ、白熊ちゃんの声が低くなった。そーゆーところだぞ、いじめられるの…笑って聞き返せばいいのに『いーや、イリヤにはまだはやい』あ、馬鹿わんこ、余計なことを。『ああ、そう。じゃあ、前から仲良しのお友達だけで遊べば?』折角の小熊カワイイ丸いお目目をジト目の見本みたいにした白熊ちゃんが立ち上がる。本当、そーゆーところだぞ、拗らせネガティブめ!)

(イリヤのまだ小熊の気配を残した背中がはっきり怒ってると主張して、けれど無表情に口を噤んだまま、速足で鞄を掴んでまっすぐ廊下へ出て行った。あれ、いじめられてる時い強がっていたのと同じじゃないかとなんとなく思った。俺は違うクラスだったからよく知らないけど…『なんだよ!イリヤ、王様ゲームだからって、エロい事されていいのかよ、エロマンガみたいに!』ライカ……お前も、ほんと…)

……本当、そーゆーところだぞ、馬鹿童貞め
(『どっ…童貞とか関係ないだろ!』…っていうか、このいつもつるんでるメンバーでその発想になることが怖ぇよ。周りも微妙な顔してんなよ。もうやだ、王様ゲームったってこのメンバーだろ、そんなエロマンガ展開になると思ってるのが普通に漫画の読みすぎだろうが。ライカはイリヤがどんな目に遭うと想像してるんだ…やめた。なんか怖い想像になってきた)

(で、結局、鈍感童貞わんこは拗らせ処女白熊ちゃんを追いかけて、その他のメンバーもなんか気まずくなって、緩く解散。俺も部室に顔だけ出して結局帰ることにする。今日はカノジョ、バイトあるんだっけか…。雨は少し小降りになってはいたものの相変わらずで、それでも覚悟を決めて玄関へ向かう先に、あのバカップル候補を見つけた。図書室に精神的避難したイリヤを追いかけたライカが見つけて、結局気まずいまま降りてきた、といったところだろうか。やだ、今日はもうあの二人に関わらないぞ)

(『……お友達と遊んでればいいじゃない。ついてこないで』『いや、イリヤが何で怒ってるか教えてよ。俺が悪かったら謝るからさ』『別に怒ってないよ。借りたかった本があったの思い出しただけだし』『あ、さっき借りてたやつ?どっか寄って読んでいくの?』『駅前で…まだ今月はお財布あったかいから、珈琲飲んで帰ろうかなって』『…あーあ、いいですねえ…王様ゲームで王様になったら、今頃他の奴らに俺とイリヤに奢らせ放題して、一緒に豪遊しようと思ったのに!』……勝手なこと言いやがる。でも本当にあっけらかんと拗ねた風もないから、腹が立つより脱力してしまう。と、憎めない得な馬鹿の嘆きに俺以上に絆された奴がいた)

(『……一緒に行く?ライカが負けてたら、結局みんなにおごる羽目になったんだし、それを考えれば僕一人のコーヒー代なら全然許容範囲だよね』俺からはイリヤの表情は見えないけれど、少し笑いを含んだ声は、すっかり機嫌を直しつつ、ちょっと勇気を出したような、今にも「嫌だったら別にいいけど」を付け足してしまいそうなのを耐えているような一瞬の間を挟む。なんだこれ、甘酸っぱい……『ちょっ…、イリヤさん!しっかりしてるなあ…その代り、自動販売機になりますがよろしいですか?』くすくす笑いが重なって、すっかり楽し気にあいつらは玄関へ並んで歩いていく。ここで雨が上がって虹でも出たら映画のようだが、さすがにそうはうまくいかないらしい。2つ傘が開く音がして楽し気な話声が雨音に遠ざかる。……本当にそーゆーところだぞ、お前ら…。俺もカノジョに連絡しようかな。バイトが終わるまで遅くないなら待ってやってもいいし)

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